関節リウマチ

慢性的な関節痛の症状が出ている場合は、関節リウマチの特徴に当てはまっていないか、一度セルフチェックしてみることをおすすめします。
万が一、不安な点があった場合は、専門医のいる病院で血液検査やX線検査などをしてもらいましょう。

関節リウマチの特徴

関節や筋肉に痛みやしびれ、変形が起こる病気に、関節リウマチがあります。
進行が早いという特徴があり、適切な治療をせずに放置してしまうと、骨にも変形などの異常が現れ、自力で歩行することが困難になります。
患者は30代から50代の女性が多く、発症には喫煙習慣や遺伝的要素も関係していると考えられていますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。
発症しにくい体質や生活習慣の人でも、不安な症状がある場合は、医療機関にかかるようにしましょう。

■こんな症状が出たらすぐに病院へ
■こんな症状が出たらすぐに病院へ 普通の関節痛は、特定の1か所のみが痛みますが、関節リウマチの場合は複数の部位に痛みやしびれ、腫れが起こります。
また、倦怠感や微熱が続くという特徴もあります。１週間以上その状態が続いている場合は、ただの風邪ではない可能性があります。
わかりやすい初期症状に、手のこわばりが挙げられます。
朝起きて、手指のしびれが30分以上続くようなら、必ず病院に行くようにしましょう。

どのような検査を受けるのか

リウマチと診断されるまでには、血液検査とX線、MRIを組み合わせるのが一般的です。
今まで主流だったリウマトイド因子という血液検査の方法は、健康な状態の人でも陽性反応が出てしまい、あまり正確とは言えませんでした。
しかし、最近取り入れられている抗CCP抗体で陽性なら、8割以上の確率でリウマチであると診断できるようです。

血液検査と同時期に、X線検査やMRIで画像を撮り、どれくらい症状が進行しているのかを確認します。
その結果によって、どのような治療法を用いるのかが決められます。

普通の関節痛と違い、リウマチは免疫異常が原因の疾患ですので、セルフケアで治すことはできません。
朝、手指のこわばりが続いたり、発熱やだるさなど風邪に似た症状が出ていたりする場合は、専門医にかかり、早い段階で検査するようにしましょう。