腰痛の治療

病院に行くほどでもないけれど、なんとなく腰が痛い、張っている。
このような症状の時は、動かさないようにするよりも、適度に動かして筋肉の緊張を解き、食事や薬、サプリメントから必要な栄養素を補ってあげることで早期回復や予防効果が期待できます。

生活習慣からくる慢性的な腰痛を改善するには

姿勢の悪さや過度な運動が原因で腰痛になってしまったら、できるだけ早い段階でケアするようにしましょう。
痛みが激しい場合は別ですが、基本的には病院に行かずにセルフケアだけで治療が可能です。

■安静にしすぎない
腰周りの筋肉が弱いと、少し負担のかかる作業をしただけでも腰が凝って、じわじわと痛むことがあります。そのような軽い痛みの時は、体操やストレッチなどをして、筋肉をほぐしてあげましょう。安静にしすぎて動かさないままでいると、ますます筋肉が弱くなってしまい、腰痛を繰り返しやすくなります。

■食事やサプリメントでビタミンを補う
ビタミンには、傷ついた末梢神経の修復や、筋肉の疲労を和らげる効果があります。特にビタミンB群やビタミンEは積極的に摂るようにしましょう。

ビタミンは野菜だけでなく、肉や魚にも豊富に含まれているので、バランスのよい食生活を心がける必要があります。忙しくてなかなか食事に気を配れない時は、サプリメントを飲むと簡単に栄養を摂取できます。

■冷やすのではなく温める
ぎっくり腰など、急性のものは冷やす必要がありますが、慢性的な腰の痛みは温めるほうが効果があります。
普段は温湿布やカイロなどで腰全体を温めるようにしましょう。冬などは腹巻を巻くのも効果があります。
冷やさないように気を付けて、夜はシャワーではなく浴槽にしっかり浸かるようにしましょう。

■コルセットは痛い時以外は外す
薬や食事、運動は治療するための方法ですが、コルセットはあくまでも補助のための道具です。
付けている間は痛みが和らぎますが、根本的な問題は解決しません。
コルセットなしでも快適な状態を保てるように、痛みが引いてきたら外して、腰周りの筋肉をほぐし、鍛えるようにしましょう。

日常のちょっとした動作が原因で起こってしまった腰痛は、外用薬や内服薬を利用すればセルフケアだけすぐに治る場合がほとんどです。
痛みが治まってからも運動や食事に気を配り、腰痛になりにくい生活習慣を続けることが、慢性的な症状を改善するためにはとても大切です。