コラーゲンは関節痛に効くの？

今や美容に欠かせない成分として誰もが知るコラーゲンですが、関節への効果があるという口コミも目立ちます。果たしてコラーゲンが本当に関節痛に働いてくれるのでしょうか？詳しく見ていきましょう。

コラーゲンは本当に関節痛に効く？

ドリンク・サプリの宣伝や口コミでは、コラーゲンの関節への効果が良く言われていますよね。では、コラーゲンと言っても何でも良い分けではないようです。

コラーゲンの種類は皆さんがよくご存知の肌に良いとされる�T型から始まり約３０種類程のコラーゲンが発見されています。その中でも関節・軟骨に存在するコラーゲンが�U型と言われるコラーゲンです。

同じ�U型コラーゲンでも種類があります。「低分子コラーゲン」と「非変性�U型コラーゲン」です。

コラーゲンが関節痛に効くメカニズム

経口摂取したコラーゲンが関節痛にどれ程の効果を及ぼすのでしょう？コラーゲンは胃で分解されて、その多くがアミノ酸になり、たんぱく質として合成されます。しかし、一部は「ベプチド」（アミノ酸が2〜3個結合したもの）という形になって、コラーゲンとしての性質を保ったまま生体に吸収されることが分かっています。

未だアミノ酸やペプチドに分解されたコラーゲンが体内でどんな働きをするかは分かっていませんが、特にペプチドはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出す「綿維目細胞」の増殖を促進するとも言われています。これらの成分は滑らかな関節の動きをサポートするのに欠かせない成分です。

そう考えると、関節でのコラーゲン量が増えて関節の動きがスムーズになるなど、何等かの作用を期待しても良いのかもしれませんね。実際に口コミでは多くの方が効果を実感していることから、関節痛に悩む方からも支持されています。

コラーゲンを関節痛に役立てるならば、「低分子コラーゲン」「非変性�U型コラーゲン」がおすすめ

コラーゲンの中でも関 節痛に効果的とされる種類が2つあります。「低分子コラーゲン」・「非変性2型コラーゲン」です。それぞれの特徴をみていくことにしましょう。

■低分子コラーゲンと関節痛
あらかじめペプチドの形に生成したコラーゲン＝「低分子コラーゲン」であれば、ある程度はアミノ酸に分解されず、コラーゲンとして体に吸収されると考えられています。低分子コラーゲンの1つである「トリペプチド」に関しては以下の様な関節痛への効果を示唆する記事もあります。しかし、一日の摂取量としては相応の量を摂取しなければ中々効果を実感出来ないようです。

・「傷ついた膝軟骨の治りを観察したところ、コラーゲン・トリペプチドを摂取した場合、摂取していない場合よりも傷が修復するのが速いという効果があることが判りました」
・「コラーゲン・トリペプチドの軟骨の傷を早く治すという効果が、変形性膝関節症の患者様の症状を改善しました」

■非変成�U型コラーゲンと関節痛
非変性�U型コラーゲンは、主に軟骨に存在するコラーゲンです。別記事で詳しく紹介していますが、非変成＝コラーゲン構造が壊れていないために、体内で分解されることなく、小腸から取り込まれて、ダイレクトに軟骨に働きかけてくれるとされています。非変性�U型コラーゲンで期待できる効果を挙げてみましょう。

変性�U型コラーゲンを経口摂取した場合に、胃でアミノ酸に分解吸収されることなく、腸まで届きピンポイントで効果を発揮されると言われています。従来の変性�U型コラーゲンに比べると関節痛の改善に役立つ次世代サプリメント成分として注目をあつめています。

■まとめ
いかがでしたでしょうか。従来のグルコサミンやコンドロイチンに変わって特に関節痛に大いなる効果があるとされ注目を集めている非変性�U型コラーゲンですが、アメリカのハーバード大学で研究開発され科学的根拠もしっかりとしたものがあるようです。次世代の関節痛サプリメント成分として注目をあつめています。