腰痛の原因

腰が痛くなりがちな人は、ずっと同じ姿勢でじっとしている、または反対に酷使している場合が多いようです。
適度な休憩やストレッチを習慣づけることで、ほとんどの腰痛は緩和されます。
しかし、中には心理的ストレスや病気が原因となることもあるので、注意が必要です。

日々の生活に原因が潜む腰痛の予防・改善法

腰痛の8割以上が、ヘルニアなどの病気とは関連性がありません。
腰は動かしすぎても、じっとしていても痛む原因になります。
また、腰を痛めた要因が思い当たらなくても、ストレスなどの心理的なものによって痛むこともあります。

■筋肉に凝りを溜めないようにすることで予防できる
腰はずっと同じ姿勢を保ち続けると筋肉が緊張し、凝り固まってしまいます。
反対に、酷使しすぎても負担がかかり痛みの原因になります。デスクワークや力仕事が中心の職業に就いている方は、適度な休憩を挟み、30分に1回ほどは軽い曲げ伸ばしなどをおこなって凝りをほぐすようにしましょう。

また、お風呂あがりなどに軽いストレッチをする習慣をつけましょう。
毎日続けていくことで腰回りの筋肉がほぐれて鍛えられ、腰が痛くなりにくくなります。

■ストレス性の腰痛は入浴習慣や心療内科を受診することで緩和する
精神的な不安や苛立ちなどの要因から腰が痛くなるケースもあります。
しかし、薬やストレッチなどで改善しないからといって、自己判断で精神的なものだと決めつけるのは注意が必要です。
症状が1か月以上続く場合は、整形外科などを受診しましょう。

精神的なものが原因だとはっきりした場合に自宅でできるケアとして、入浴療法があります。
40度ほどのお風呂にゆっくり浸かる習慣は、ストレスを緩和するのに効果的です。
また、冷えも腰痛の大敵ですので、同時にケアしてしまいましょう。

できるだけリラックスするように心がけていても、なかなか改善しない場合は、心療内科にかかるという方法もあります。
ストレス性の腰痛の場合、1人で抱え込まないようにすることがとても大切です。

病気の可能性がある症状

安静にしていても痛みが治まらない時や、下半身のしびれなど、腰の痛み以外の症状が出た場合は、早急に病院に行く必要があります。
全体の15%ほどの確率ですが、ヘルニアや脊柱管狭窄症などの病気が原因の可能性もあるからです。

動かした時の痛み以外に際立った症状がない場合、目安としては1か月から1か月半程度様子を見て、改善が見られなければ医師の診察を受けましょう。

ほとんどの腰痛は、日々の生活を見直して適切なケアをすることで改善されます。
しかし、全体の15％ほどは病気が隠されている可能性があります。
1か月以上経っても良くならない、痛み以外にもおかしいところがある、という時は我慢せず、早めに医師に相談しましょう。