病気や加齢が原因ではない肩こりは、生活習慣を改善すればセルフケアでも治療が可能です。
運動と食事を変えるだけで、筋肉の疲労を緩和し、健康な状態に戻すことができます。
また、筋肉だけでなく、疲れ目や冷えからくる自律神経の乱れも解消すれば、より治療効果や予防効果が高まります。
慢性的な肩こりに悩んでいる方は、肩甲骨周りの筋肉が緊張して固まっていることが多いようです。
ストレッチをすることで筋肉がほぐれ、痛みの解消効果が期待できます。
動きにははずみを付けず、ゆっくりと丁寧におこないましょう。
○肩甲骨ストレッチ
この一連の流れを1セットとして、休憩を挟みながら3セットほどおこなうようにしましょう。
筋肉の疲労を回復するためには、食事にも気を付けることが大切です。
特に積極的に摂取したい栄養は、ビタミンとカルシウムやマグネシウムなどのミネラルです。
緑黄色野菜はもちろん、豚肉や乳製品なども意識して食べるようにしましょう。
また、レモンや梅干しなどすっぱい食べ物にたくさん含まれているクエン酸も筋肉の疲れを取るのに効果的です。
クエン酸が不足すると、糖質や脂質がきちんとエネルギーとして変換されなくなりますので、疲労の原因になります。
筋肉疲労を改善してあげることと合わせて、目の疲れや冷えなどの症状も取り除くようにしましょう。
仕事中など、あまり時間が取れない時の対処法として、ツボを刺激するのがおすすめです。
疲れ目には小指の第一関節より上の部分をつまむようにして押します。冷えには甲側の親指の付け根を揉むように押しましょう。
どちらも1回5秒ほど、痛すぎず気持ちがいい程度の力加減でおこなうことがポイントです。
慢性的な肩こりは、肩甲骨周りの疲労を取り除くことで改善と予防ができます。
そのためには無理のない程度の運動習慣を身に付け、しっかりと栄養を補給できる食事を意識的に摂ることが大切です。
また、眼精疲労や冷えなどにも対処することで、筋肉が固まるのを防ぐ効果が期待できます。